実践!健康経営 〜弊社の2025年度の中間報告~

I-QUONの健康経営

弊社では、健康経営※に積極的に取り組んでいます。
2025年度は健康経営に関する施策の全体像を明確化し、well-beingの向上をKGIを定めて取り組みを進めています。

今回は弊社の2025年度の目標や目標設定の意図・経緯などをご紹介いたします。

Well-beingの向上に向けた弊社の取り組み

単に身体が健康なだけでなく、精神的、また社会的にも満たされたwell-beingの向上を全体のスローガンとして掲げています。

また、2025年度は経済産業省の「女性の健康施策の効果検証プロジェクト」にも参画し、女性の健康に関する施策にも力を入れています。

2025年度の健康経営戦略

KGIを反映したプロセス型健康経営戦略マップの作成

これまでWell-beingを掲げたピラミッド型の戦略マップを元に健康経営を進めてきましたが、各施策のKGIとフローを明確にするため、プロセス型の健康経営戦略マップを作成しました。

2025年度は、経営層を中心にKGIを意識した経営戦略的なPDCAを進めながら、健康経営推進担当者を中心に重点施策を進める形で健康経営を推進しています。

2024年度の結果を踏まえた2025年度の重点施策と数値目標

2024年度は、良い結果は継続し、実施が難しかった部分はもっと手軽にできる内容に置き換えて、健康行動が増えるよう取り組みました。健康経営の基盤がしっかりでき、実施率が安定した施策は継続しつつ、2025年度は社員アンケートを元に重点施策を決めて取り組みを進めています。

2024年度の目標2024年度の結果2025年度の目標
【重点施策①】
運動・VDT改善
・毎時間スタンドの声掛けを行い、活動量(歩数)・スタンド数の上昇を図る
・全従業員が1日8スタンドを達成
・活動量の維持、やや増加(2024年3月平均6171歩→2025年3月6360歩)
・平均値は概ね1日8スタンド(240スタンド)を超えている
・活動量、スタンド数どちらも平均値では目標を達成しているが、個人差が大きい
・年2回(5月・9月)のウォーキングイベントの実施
・日常的な運動量の向上(+1000歩/日→月間平均歩数6000歩以上)
・小休憩の促進(平日の8スタンド維持・1日1回以上ストレッチ休憩)
【重点施策②】
社内コミュニケーション促進・
チームコミュニケーション改善プログラム

・毎月1回ヘルシーデイの開催
・チームコミュニケーション改善プログラムの実施
・4月のアンケートを元に社員で年間計画を定め、計画通り毎月開催を達成
・8ヶ月かけてチームコミュニケーション改善プログラムを実施し、チーム運営に関する目標を設定
・お互いの人柄が知れるコミュニケーション企画を実施(年2回)
・チーム運営について話し合う機会を設定(月1回)
【重点施策③】
食生活改善
・定期的な野菜の提供(週1回)
・野菜摂取量増加(1日70g以上)
導入後13回提供(月1~2回)
提供日については達成(平均1人34.5g/回)
・社内で育てた野菜の提供回数増加(+3回/年)
・野菜摂取量増加(+70g/日)

【目標設定の背景】
・活動量+1000歩/日、月間平均歩数6000歩以上:プラス10の考え方から、1日10分(+1000歩)を設定し、その結果としてデスクワークの平均歩数を上回る数値として6000歩以上との値を設定。
・スタンド数1日8回以上:勤務時間中、1時間に1回は休憩を行うというVDT作業の推奨項目から設定。

・年2回お互いの人柄が知れるコミュニケーション企画を実施:楽しく健康経営を続ける風土づくりや、仕事以外の雑談を生むことを目的として、ヘルシーデイの年間計画を検討し、運動・食生活等のテーマ以外の日程で2回の実施を設定。
・月1回チーム運営について話し合う機会を設定:チームコミュニケーション改善プログラムを通して、会社・チームの強みと弱みを整理し、強みを活かした戦略をチームで話し合う場を定期的に作ろうと月1回のミーティングを設定。

・野菜摂取量1日70g以上:プラス10の目標値から設定。昼食での野菜摂取量増加だけでなく、社内の取り組みを通して野菜を摂る意識づけをすることで、1日の摂取量が増加することを目標としました。

KGIの具体的な数値目標

KGI2024年度の結果2025年度の目標
生産性SPQ(Single-Item Presenteeism Question 東大1項目版)
社員の平均損割合18.3%
日本人の平均プレゼンティーズム損失割合(15.1%)以下に低減
エンゲージメントユトレヒト・ワークエンゲージメント尺度
従業員平均4.17点
全国平均(3.42)以上を維持

健康経営の進め方

STEP1:心身の健康に関する現状把握

企業の健康管理や安全配慮義務の側面からも、健康診断やストレスチェックを利用した従業員の健康状態の把握は必要不可欠な要素です。
健康経営の第一歩となる健康診断受検率100%はもちろんのこと、法定義務のない小規模な事業所でもストレスチェックを活用しています。
また、女性の多い職場ですので、女性健診についての情報提供、日程・金銭の両面から受検への配慮を行うことで、従業員が長く健康に働けるよう工夫をしています。

STEP2:社内アンケートによる施策の立案

従業員の課題感やニーズの可視化、経年変化のための指標として、2023年度から従業員アンケートの結果を元に課題の改善・健康増進に関する施策を進めています。3年目に入る2025年度は、だんだん明確になってきた社内の課題を重点施策として定め、取り組み内容を検討しました。
社内アンケートは組織としての健康度を把握する基本的な指標となるだけでなく、実施すること自体が会社が積極的に健康経営を打ち出していることを実感できるメッセージとしても機能しています。

STEP3:具体的な取り組み内容について

2025年度は重点施策として、運動・コミュニケーション・食生活の3つをメインに取り組みを進めています。
特に従業員の発案から始まったヘルシーデイでは、3つの重点施策に沿うよう企画しています。

【2025年度の取り組み実績】

4月ヘルシーデイ×健康経営(アンケート報告)
5月ヘルシーデイ×VDT
6月ヘルシーデイ×ヨガ
7月ヘルシーデイ×食育セミナー
8月ヘルシーデイ×マインドフルイーティング
9月ヘルシーデイ×秋の音楽祭

具体的な取り組み内容、実施の様子については各記事で紹介しております。

GOAL:Well-beingの達成

身体的な健康はもちろんのこと、精神的・社会的にも健康な状態(well-being)の向上を目指していくことで、いきいきと働ける会社をつくり、従業員の生産性も定着も高めていくことを健康経営の目標としています。

これまでも生産性やワークエンゲージメントを評価として用いていましたが、2025年度からは明確に健康経営やWell-beingの指標として位置づけ、経年で結果を公表していく予定です。

最後に

従業員の健康を守るだけでなく、より健康で働きやすい職場を目指して、健康経営全体の施策も取り組み内容も日々アップデートしています。
2025年度の結果報告として、2026年4月に活動と結果をまとめた記事を作成する予定です。弊社の取り組みが健康経営に取り組む皆様のご参考になれば幸いです。

※1健康経営は、NPO法人健康経営研究会の登録商標です。